日本のマネー教育


労働は洗脳教育の賜物です

  資本主義でも共産主義でも共通項が一つだけあります。

 

   それは…労働力を世に作り送り出すということ。

 

   共産主義では労働者が資本家などのブルジョワジーを否定、打倒し、最終的には全ての人が必要がある時だけ働き、必要な分だけ貰い、金持ちも貧乏もない究極の社会を目指す思想です。だが、それにいたる過渡期には労働者は普通に労働する必要があります。

 

  かたや資本主義では全ての人が資本家、投資家になられては労働力がなくなり需要と供給の供給(生産)が出来ず、資本主義は経済が回らず崩壊します。

 

  そう、どちらの陣営も労働力は確保しなければならないという唯一一点に於いてだけ共通しているのです。

 

   だから、どちらの陣営も学校教育に於いて金に関わる授業はほぼやりません。中学・高校の公民の授業で株式のシステムは習いますが教員は必ず最後に株は危ない、株はギャンブル、株で借金抱えた架空の誰かの話をし生徒に楽して稼ぐのは邪道と諭します。また社会に出れば必須の頭の良い支配者が作り出した年金、保険、給料、税金、ローンのことは巧妙に複雑で理解が難しいうえに社会に出るときにすら教えません。教えるのは唯一『税金は国民の義務』とだけ。日教組も民主主義政権側も賢い人間、頭の良い人間、労働者たる人間を選別し自分たちの支配体制を強化しているのです。

 

 ※参照 阿部寛主演ドラマ『ドラゴン桜』1,2話をどうぞ

  

 

  また戦後自民党により生み出されたほぼ社会主義に近い、貧富の差がなかった我々の親世代の中産階級の人々もその教育の賜物と、日本古来の倫理観により、『金は不浄、特に楽して稼いだ金は不浄』 『働かざるもの喰うべからず』などと洗脳された親から子へ、イデオロギーに関係なく学校を普通に出て、普通に働くのが幸せだと叩きこみ、いつの間にか見えない鎖に繋がれ社会に労働力として送り出されます。

 

   その見えない鎖に気づけるのは極少数のブルジョワの子供たちや良い大学で賢く考えて自分で気付いた子供、はたまたあるいはドン底から這い上がってきた子供たちか…。

 

 

    人生平均75年を超えた今、高卒で47年、大卒でも43年間の鎖に繋がれた労働人生。洗脳教育の12年を入れれば50年以上人生の3分の2をしばられてしまいます。しかも高卒労働者は20歳までの2年分の厚生年金は払わされるが返ってこない搾取の有様。気づかなければ気付かないで幸せかも知れないし、労働からの完全解放も難しいかもしれなくても、より楽な老後を過ごすためや、その子供たちに鎖に繋がれないように導くため、より多くの人に読んで、参考にしていただければ幸いです。

 

労働教育の真の目的