年金の方式には二種類あります。それが日本が採用する賦課方式と欧米に多い積立方式です。特に欧州、北欧諸国はほぼ積立方式です。賦課方式を採用する国は少数派です。

 

 

 現在の日本は賦課方式です。賦課方式とは、働いている現役世代が納めた年金保険料が、現在十九   中の年金生活者が受け取る方式です。賦課方式は人口構成ピラミッドが高齢者から0歳児まで綺麗なピラミッドを形成していれば、現役世代の負担が軽減され、互いが支えあうのが表面上好きな日本人向きと言えますが、現在のような少子化により逆三角のピラミッドでは、一転して保険料の高騰、下の世代になればなるほど受給額が減る制度です。それもそのはず賦課方式を採用した時は、高度経済成長、ベビーブームなどに沸き綺麗な人口構成ピラミッドを形成しお金が余っていた時代のものだからです。

 

 

 他方欧米に多いと先に書いた、積立方式とは、自分で納めた年金保険料が積み立てられ将来的には自分で受け取る方式のことです。ただし、日本のiDeCO(確定拠出型年金)は積立型です。

積立方式はいわば自己責任で、自分で納めた保険料は、将来自分でもらうものですから、将来心配なら納める、自分の将来に無責任なら納めなくてもいいシステムです。 

 

 

 賦課方式が互助会システムが表面上好きな日本のシステムで、自分の人生は自分で責任を持つことが当たり前と教育されている欧米に向いているシステムということなのでしょう。

 

 

 しかし、日本年金機構が絡むiDeCOが積立型を採用したということは、現在さらに少子化が進行すればいつか破綻するかもしれないと言われる日本年金方式も、iDeCOの普及状況により徐々に積立型にシフトしていくつもりかもしれません。