共通ポイントシステム。ここ10数年で急速に浸透してきているシステム。各業種の垣根を越えて、かつ資本、業務提携もない企業同士が共通ポイントシステムを介して一つのグループのようなものを形成しています。
以前は財布の中に各種各店舗の様々なスタンプ、ポイントカードが入ったおり、財布がパンパンな人も少なくなかったはず。
それを解決したのが共通ポイントカードなのですが、実を云えば、共通ポイントシステムを作った側は、別に消費者の財布がパンパンな悩みを聞いて作ったわけではありません。最初のアイデアが出た時は、その悩みから出発したかもわかりませんが、企業側そう搾取する側はもっとしたたかです。
共通ポイントシステムの最大のメリットはやはり消費者側にあるのではなく、企業側にあります。
それは、共通ポイントシステムを介して、資本、業務提携のない、異業種企業間で消費者の囲いこみを図ることにあります。企業は消費者がこの共通ポイントカードがあの店この店で使えるからそこへ行くという流れを作ることができます。また、カードの使用記録からその個人がどういう消費行動をとっているか調べやすくなり、マーケティング調査などが楽になり、よりその結果に応じたサービスの開発提供が楽になりました。
消費者にとっては財布が薄くなるぐらいしかメリットがない共通ポイントシステムかと思うかもしれませんが、市場規模はポイント発行ベースで1兆円超、ポイント関連消費額は75兆円を越えています。
また、3大共通ポイントの登録者数は、全て各カード共に5000万人(日本人の約半数)を越えています。
企業側に大きなメリットがあるのは、それは企業側の都合のいいように自分達で考え作りだしので当然ではありますが、この市場規模を考えれば、この流れに乗り、共通ポイントシステムを自分に上手く使いこなさなければそれこそ強者にとって都合のいい搾取しやすい消費者になってしまうでしょう。そうならないようたかがポイントされどポイントしっかり押さえておきましょう
楽天スーパーポイント。元々は楽天市場から楽天各サービス内で使えるポイントとして登場。2014年頃から、T-、Ponta陣営にない各店舗と提携し、共通ポイント化。3大共通ポイントとしては最後発ながら、登録者数は、約9000万人に昇り、最多で、日本の総人口に迫る数です。
主任研究員も三大ポイントカード全て持っていますが、主力で使っているのは勿論、断然、楽天スーパーポイントです。 言うまでもなく、還元率が抜群で、研究員は現在、還元率2.5%を超えています。
楽天カードを持ち、楽天サービス内で買い物し、楽天銀行口座、楽天証券取引、カード引き落としにすることが基本です。そしてそのサービスの中で様々な期間限定の無料ポイントを受け取る機会が多いため、どんどん溜まります。他ポイントシステムと同様に街での還元率は1%か0.5%ですが、上記の要領で、楽天内での倍率をあげることにより最終的な還元率は2.5%位まであげることができます。
また、最近では電気ガスなどの生活インフラ会社の支払いでも共通ポイントが貯まるようになっており、もはや共通ポイントを無視することが損することにすらなります。
投資で2.5%リターンを目指すとなると初心者にはなかなか難しいかもしれませんが、身近なポイントシステムならどうでしょう。
研究員は昨年は一度も米に現金を使っておりません。全てポイントで買いました。また、洗剤などの日用品の現金消費額も減っており非常に助かっています。
T-ポイントカードは共通ポイントシステムのパイオニアであり、その始まりはTSUTAYAの会員証カードに始まります。TSUTAYAの会員証を提携先店舗で提示すれば、TSUTAYAで使えるポイントが貯まるというものでした。
それが拡大し、異業種間で提携し、ポイントの相互利用を始め、今の共通ポイントシステムが確立しました。
Tポイントはヤフー、ソフトバンク、ユニーファミマが各15%ほどの株主になっており、著名なTポイントシステム利用先は、やはりファミリーマート、最近ヤフーショッピングの拡大に合わせてヤフーショッピングで利用できるようになり使いやすく貯まりやすくなってきているのではないかと思います。
主任研究員は昔からコンビニはファミリーマート派、レンタルビデオはゲオよりTSUTAYA派なので、一番最初に手にしたポイントカードではありますが、楽天のようにまず自前のECやトラベル、銀行、証券などがあるわけでにく、ほぼ完売異業種間なので、一体的に貯めようとするなら自分でどこの銀行や証券がTポイントを使えるか自分で調べなければなりません。なので、貯めようと思って貯めていないし、なかなか貯まりません…。
やはり、楽天のように総合的一体的な楽天の名を冠した自前販売網がないのは少し使いにくいかもしれません。
研究中